2023年度後期の朝ドラ「ブギウギ」。
笠置シヅ子さんをモデルとしたストーリーですが、笠置シヅ子さんには娘さんがいますよね。
今回は、笠置シヅ子さんの夫についてリサーチ!
また、実質夫婦だったにも関わらず結婚できなかった理由についてもご紹介します。
笠置シヅ子の夫は吉本穎右!吉本興業の御曹司
笠置シヅ子さんの夫は、吉本穎右さん。
実際は未婚だったので戸籍上の夫婦にはなっていないのですが、ふたりの間には子供もいるので、実質上の夫といってよいと思います。
吉本穎右さんについてまずご紹介しましょう。
吉本穎右は吉本興業の御曹司
吉本穎右(よしもとえいすけ)さんは、吉本吉兵衛(通称吉本泰三)と吉本せいの間に生まれた次男で、吉本興業創業者の御曹司です。
多くの人気芸人を生み出している芸能プロダクション「吉本興業」。
また、吉本せいは、NHK朝ドラ「わろてんか」のモデルになった人物ですね。
笠置シヅ子との出会いは?
笠置シヅ子さんと吉本穎右さんの出会いは1943年。
吉本穎右さんは当時大学生でした。
笠置シヅ子さんは自身の自叙伝に吉本穎右さんの事を、
- 「眉目秀麗な青年」
- 「非常に心の優しいフェミニスト」
と記しています。
笠置シヅ子さんは、1941年(昭和16年)の戦時中、6月18日に愛知県名古屋市の太陽館に来ていました。
辰巳柳太郎に挨拶するため、同じ名古屋の御園座へ挨拶に行きます。
その楽屋は女性で一杯になっており、1人の男が楽屋に入るのをためらっているのを見かけます。
その人こそ吉本穎右だったのです。
翌日、笠置シヅ子さんは宿泊先の旅館でも穎右を見かけます。
さらにその翌日、知り合いがシヅ子さんのファンだという吉本穎右を連れてきたのです。
吉本穎右さんが、「夏休みで和歌山に向かう途中で名古屋に立ち寄ったこと」を話すと、シヅ子さんは神戸の相生座に向かうので、一緒に神戸に行きませんかと誘います。
その時から2人には惹かれ合う何かがあったようですね。
姉弟のような関係から恋愛関係に
東京に戻っても、笠置シヅ子さんと吉本穎右さんは頻繁に会うようになります。
当初はシヅ子さんが9つも年上で恋愛感情というより、姉と弟のような関係でした。
そして、1年半付き合っているうちに2人に恋愛感情が芽生え、1944年(昭和19年)に結婚を誓い合うことに。
翌年の5月、東京大空襲により、行き場のなくなった2人は、吉本興業の東京支配人だった林弘高氏の誘いで、林家の隣にあるフランス人・オダンの家を借り移り住みます。
そこには他にも身内や関係者も同居するのですが、2人にとっては初めての同棲となりました。
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吉本穎右と笠置シヅ子さんが夫婦にならなかった理由は?吉本せいが反対?
2人は、慎重に結婚への道を話し合っていたのですが、籍は入れておらず、本当の夫婦になっていません。
吉本穎右さんの母親・吉本せいさんが、2人の結婚に頑なに反対したのです。
結婚に反対した理由とは?
吉本せいさんが結婚に反対した理由は明かされていませんが、
- シヅ子さんが9つも年上だったこと
- 芸能界の裏側を知っているからこそ、芸能人との結婚に反対だったこと
- 穎右さんがまだ学生だったこと
- 穎右さんが吉本興業の跡継ぎだったこと
これらの理由があると考えられます。
しかし、笠置シヅ子さんが妊娠していることを知ると、吉本せいさんの考えも軟化していきます。
吉本穎右さんも、早稲田大学を中退して、吉本興業の東京支店で働き始めることに。
一方、笠置シヅ子さんも務めている舞台が終わり次第、芸能界を引退して専業主婦になることで結婚を認めてもらおうとしていました。
出産の前に夫・吉本穎右が他界
結婚の話が進んで、出産も間近になったある日、穎右さんが、風邪をこじらせ、肺結核を患います。
さらに1947年(昭和22年)5月に亡くなったのです。
笠置シヅ子さんは、その翌月6月1日に赤ちゃんを出産します。
出産前に穎右さんが亡くなってしまったことで、笠置シヅ子さんは穎右さんと夫婦になれぬままシングルマザーに。
その後、シヅ子さんは芸能界に復帰し、9月に吉本せいさんと初めて会います。
吉本せいさんは、シヅ子さんにいたわりの言葉をかけ、
「あんたも難儀なことやな。この先、この子を抱えて舞台に立たなならん。なんやったら、ワテが預かってもよろしいがな。」
と、孫の亀井エイ子を養子にしたいと申し出るほどの仲になっていました。
しかし、シヅ子さんはシングルマザーとして娘を育てていくことを決めていたのです。
吉本せいさんも、それから3年後に吉本穎右さんと同じ肺結核で亡くなりました。
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ブギウギ吉本頴右役は水上恒司
NHK朝ドラ「ブギウギ」で、ヒロイン・花田鈴子の最愛の人として「村山愛助」というキャラクターが登場します。
そのモデルとなっているのが、吉本興業の御曹司・吉本頴右です。
そして、村山愛助の役を演じるのが、水上恒司さん。
水上恒司さんは、旧芸名が「岡田健史」で、2022年9月から現在の芸名になっています。
1999年5月12日生まれの24歳で福岡県出身の俳優です。
2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に出演、渋沢平九郎役を演じたことが、今回の朝ドラ「ブギウギ」のキャストに選ばれたきっかけに。
ヒロイン・鈴子の人生に大きく影響する重要な「運命の相手」を演じます。
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