2023年4月からスタートしているNHK朝ドラ「らんまん」。
残りの放送も2か月をきりましたが、第94回の放送では、寺田心さん演じる山元虎鉄が初登場しますね!
今回は、らんまんのキャラクター山元虎鉄の実在モデルについてご紹介します。
らんまん山元虎鉄の実在モデルは2人!
らんまんで登場する山元虎鉄は、高知の遍路宿「角屋」の息子。
植物採集に訪れた万太郎と出会い、物語に関わっていきます。
山元虎鉄に実在モデルは存在するのか?
らんまんの中での万太郎との関わりを予測してみると、次のふたりの実在モデル候補が浮かびあがってきました。
- 山本一(はじめ)
- 吉永虎馬
ではひとりずつ、牧野富太郎氏との関係も一緒にみていきましょう。
モデル候補① 山本一(はじめ)
山本一(はじめ)さんは、愛媛県出身の高知師範学校教諭だった方です。
明治40年、山本一さんが当時中学生のときに、高知県幡多郡足摺岬に近い加久見でヤッコソウを発見しました。
初めはキノコと思われ、ちょうどそのとき高知に来ていた菌類専門家である草野俊介博士に渡されましたが、その後、牧野富太郎博士に渡ります。
牧野富太郎博士は、山本一さんが発見した植物を新属新種として発表。
属名はMitra(僧帽状の)+stemon(雄しべ)と名付けられ、学名は山本一さんを記念して、
「Mitrastemon yamamotoi」
と、命名されました。
らんまんでは、第19週のテーマが「ヤッコソウ」。
寺田心さん演じる山元虎鉄と万太郎の出会い、そして、可愛いらしい形の植物を発見するという展開。
なので、第19週のらんまんでは、山元虎鉄のモデルは山本一さんを想定して、キャラ設定されているものと思われます。
山本一さんは、高知で初めて「マイヅルテンナンショウ」という植物を発見した方でもあります。
明治44年11月12日発行の植物学雑誌第298号で牧野富太郎さんが発表しています。
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モデル候補② 吉永虎馬
もうひとり、らんまんで山元虎鉄のモデルとなっている人物は
吉永虎馬
という人物です。
牧野富太郎と吉永虎馬(『牧野富太郎植物採集行動録 明治大正編』より)
吉永虎馬氏は、1871年生まれ。
明治から昭和期の植物学者で、高知高等学校教授。
経歴はこちら↓↓
- 出生地:高知県高岡郡佐川村(現・佐川町)
- 明治25年:高知県師範学校を卒業
佐川小学校・須崎小学校・県立第一中学校・県立第三中学校・県立高等女学校の教員を経て、昭和9年高知高等学校講師に就任。 - 昭和19年高知高等学校教授に進み、教職を退く。
郷土の先輩である植物学者牧野富太郎と幼い頃から交流があり、早くから高知県各地で植物採集に従事。
牧野富太郎氏と一緒にコオロギランを発見し、そのほか、キレンゲショウマや、ナカガワノギクなどの新種を発見しました。
後に、菌類やコケ類も研究し、ミカンゴケなどの発見者としても有名です。
らんまんでは、第19週だけでなく、第20週「キレンゲショウマ」の週でも活躍する山元虎鉄。
らんまんでも主人公・万太郎の研究を支える人物となりそうですね、
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らんまん山元虎鉄役は?
らんまんで山元虎鉄役を演じる俳優についてみていきましょう。
寺田心
まず、らんまんで少年時代の山元虎鉄役を演じるのは寺田心さん。
子役時代から活躍し、芸歴も長いのですが、意外にも朝ドラは初出演!
「虎鉄は遍路宿の息子です。お遍路さんを通して、人とふれあい、豊かな自然により虎鉄もまた天真爛漫な子ではないのかなと思いました、そんな虎鉄の育った高知に思いを馳せ、山元虎鉄に近づけるようにたいせつに演じたいと思います」
と、コメントしている寺田心さん。
控えめながらも、ヤッコソウを発見し、万太郎に伝えた虎鉄。
その後も標本を万太郎に送り、「ひとりではない!」と万太郎を勇気づけましたね。
濱田龍臣
そして、大人になった青年の虎鉄を演じるのは、濱田龍臣さんです。
濱田龍臣さんも寺田心さんと同じく、子役俳優として活躍してきました。
過去のNHK大河ドラマ「龍馬伝」では福山雅治さんが演じた主人公・坂本龍馬の幼少期役で出演しましたね!
今回の虎鉄役もハマりすぎるとSNSでも話題になり、注目を集めています。
濱田龍臣さん演じる虎鉄は、22週から登場。
なんと、青年の虎鉄は万太郎の住む長屋に移住し、万太郎の助手として活躍することになります。
そして、万太郎の娘と結婚することになるとも発表されていますね。
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