朝ドラ「らんまん」で島崎和歌子さんが演じる「民権ばあさん」こと楠野喜江。
実在の楠瀬喜多さんがモデルということですが、どんな方だったのでしょうか?
この記事では、楠瀬喜多さんのプロフィールや功績についてご紹介します。
らんまん「楠野喜江」のモデルは「楠瀬 喜多」!
NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」は植物学者・牧野富太郎さんをモデルとした槙野万太郎の人生が描かれています。
第4週からは、万太郎が関わることになる自由民権運動を支援する女性・楠野喜江(くすの よしえ)が登場。
高知県出身の島崎和歌子さんが演じます。
島崎和歌子演じる楠野喜江は実在モデルを参考にしたキャラクターで、
その実在モデルとは、
楠瀬喜多(くすのせ きた)さん!
どんな人物だったのか、みていきましょう。
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民権ばあさん・楠瀬喜多ってどんな人?
楠瀬喜多さんのプロフィール
- 天保7年9月9日(1836年10月18日)生まれ
- 高知県(当時の土佐藩)出身
- 日本の婦人運動家
- 通称、民権ばあさん
- 大正9年(1920年)病死
楠瀬喜多さんの経歴
土佐の車力(しゃりき。人力車夫)・袈裟丸儀平(けさまる ぎへい)の長女として生まれた楠瀬喜多さん。
19歳の頃、土佐藩の剣術指南役を務める楠瀬実(くすのせ まこと)に嫁ぎます。
男勝りな性格で、夫から剣術と薙刀、鎖鎌を学んだとのこと。
17年後、夫と死別。
子どもも養子もいなかったため、戸主になりますが、
「戸主として納税しているのに、女だから選挙権がないのはおかしい」
と、県に抗議。
受け入れられず、楠瀬喜多さんは内務省に訴え出ます。
明治13年(1880年)9月20日に、日本で初の女性参政権を認める法令が成立。
高知県の上町町会で女性の選挙権(ただし、納税者に限る)が認められ、隣の小高坂村でも実現。
この動きは、アメリカのワイオミング州議会に次ぐ世界で2番目の女性参政権実現だったのです。
しかし、再び女性参政権は廃止されます。
その後、楠瀬喜多さんは板垣退助に共鳴し、立志社の自由民権運動に参加。
板垣退助からは、秘伝の鎖鎌をもらい受けたという話も。
演説会などで自分の意見を述べ、女性民権家として活躍し、「民権ばあさん」と呼ばれるようになりました。
島崎和歌子さん演じる楠野喜江は4月24日放送のらんまん第16話から登場します。
らんまんでの民権ばあさんはどのように描かれるのか楽しみですね。
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