2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第128話(最終週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第26週(最終週)のテーマは「スエコザサ」です。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
らんまん第128話のあらすじとネタバレ
万太郎の家を訪ねてきた波多野は、万太郎に
「理学博士にならないか?」
と、提案します。
理学博士への推薦
波多野の話では、大学卒業などの学歴がなくても、論文をまとめ、大学院を終えたのと同等と認められれば博士になれるといいます。
審査に通らなければなりませんが、大学には徳永教授も在籍しており、今なら波多野と徳永が万太郎を推薦できるのです。
しかし、万太郎は断りました。
「大学には、散々不義理をしてしもうた。今更そんな…」
寿恵子の願い
しかし、波多野や藤丸も食い下がります。
国内でこれだけ新種を発表している人間はいない。万太郎は最高峰の植物分類学者なのだと。
そんな万太郎が理学博士でないということは、この国の植物学会の見識が疑われると。
そこへ、話を聞いていた寿恵子が入ってきました。
先に理学博士になった方が図鑑も売れると言い、続けます
「万太郎さん、理学博士になってください。そうしたらこの国の植物学にあなたの名が刻まれるでしょ。あなたの名前が永遠に」
寿恵子の想いを知った万太郎は、波多野のところに行って両手をつき、言うのでした。
「理学博士の推薦、謹んでお願いいたします。」
波多野からの推薦を受けて、理学博士になることを決意した万太郎。
理学博士の取得には、徳永教授も協力してくれました。
そして、昭和2年の9月、小石川植物園の広場で万太郎への博士号の授与式が行われました。
65歳の理学博士
万太郎はモーニング姿、そして寿恵子も式典にふさわしい着物で出席。
万太郎は、拍手で迎えられ演台に上がり、演説をします。
「あらゆる命には限りがある。植物にも。人にも。ほんじゃき、出会えたことが奇跡で、今生きることが愛おしゅうて仕方ない!」
そして、寿恵子へ、また周りで支えてくれた人々への感謝を述べました。
その万太郎の姿は、寿恵子にとって、この上ない喜びでした。
第129話に続く。
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らんまん第128話のあらすじ解説と感想
65歳の理学博士が誕生する、らんまん第128話。
史実でも牧野富太郎氏が博士になったのは65歳のとき。
植物学者として実績充分でありながら、それまで博士にはならなかった。
というか、なろうとしなかったのだと思います。
おそらく、牧野富太郎氏の気持ちのなかには、学歴はなくとも、学士、博士などの称号がなくとも、学問や研究は続けることができるという、大学に対する意地もあったのではないでしょうか。
そんな牧野富太郎氏のために、奔走したのが、らんまん波多野のモデルと考えられる池野成一郎。
彼は、気の進まない牧野富太郎氏のために、博士号取得プロジェクトを動かしたのです。
直近の富太郎氏の論文を取り寄せ博士号申請をすると、すぐに通ったと言います。
65歳の理学博士の誕生。
そのとき富太郎氏が詠んだ歌もひとつご紹介しておきますね。
「今日の今まで通した意地を捨てにゃならない血の涙」
こうは言いつつも、やはり親友池野成一郎氏の想いは、きっとうれしかったのではないかと思います。
何十年も信じてサポートしてきた夫の晴れ舞台。
それを目の当たりにした寿恵子の喜びは、いかばかりかと思います。
さて、このらんまん第128話では徳永教授も登場
また、この最終週に徳永教授も登場するというのが、また良いですね。
最初に植物学教室で出会った徳永は、万太郎の出入りを猛反対していましたよね。
それが誰よりも万太郎を認める人物になったのですから、わからないものです。(史実はちょっと異なるようですが…この展開でよかったなと思います。)
万太郎の演説、素敵でしたね。
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