2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第70話(第14週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第14週のテーマは「ホウライシダ」です。
らんまん第70話のあらすじとネタバレ
万太郎は、新種の名付け親になる方法について相談するため、博物館の里中先生を訪れます。
伊藤孝光との出会い
すると、たまたまそこに居合わせた伊藤孝光を紹介してもらうことに…。
伊藤孝光という人物は、なんとシーボルトの助手を務めた伊藤圭介の孫だったのです。
興奮した万太郎は、伊藤孝光の手を取り、「間接的に伊藤先生とシーボルトの手に触れた」と無邪気に喜びます。
孝光も東京大学なのかと尋ねると、意外な答えが。
「は?東京大学?なんであんなところに行くんですか。泥棒教授がいるのに」
トガクシソウ
言い過ぎだとたしなめる里中先生。
孝光は今田邊教授が研究している「戸隠草(トガクシソウ)」について、かなり怒っています。
「あれは、祖父と叔父と私、3代で追いかけてきた花なんです!奪われていいものではない!」
孝光は、腹を立てて部屋を出て行ってしまいました。
里中先生に事情をきくと、
トガクシソウは、もともと孝光の叔父が採取し、既存の「ミヤオソウ属」に分類し名付けてマキシモヴィッチ博士に送っていた。しかし、マキシモヴィッチ博士が田邊教授の新たな標本を見て「新属ではないか」と研究を始めた。開花した標本が揃えば新属として発表され、以前伊藤家が提唱した名は改められる。
という話です。
田邊教授もこの話は知っているのではないか、と里中先生は話します。
スポンサーリンク
シダを好む理由
雨の中、帰宅する田邊教授を妻の聡子が出迎え、尋ねます。
「なぜ、シダが好きなのですか?」
田邊教授は、答えました。
シダは花も咲かせないし種も作らない。だが花咲く植物よりも前に地球上に存在していた。太古の昔、胞子だけで増えるシダ植物は、陸の植物の覇者だった。シダは地上の植物の始祖にして、永遠なんだ。
名づけ親になる方法
一方で、万太郎はひとりで新種を発表する方法を里中先生に相談します。
「本を出せばいい。植物学に携わる誰もが認める本を出すんだ」
進むべき道を見出した万太郎は、またやる気になって家に帰ります。
さっそく研究に取り組もうとしますが、寿恵子からストップがかかりました。
「夜通し続けてだけはやめてください!」
長生きしてほしいという寿恵子の切実な思いを感じ取った万太郎は、謝罪し、気持ちを改めるのでした。
スポンサーリンク
らんまん第70話のあらすじ考察
第70話では落合モトキさん演じる新しいキャラクター「伊藤孝光」が登場しましたね。
「里中先生の所で万太郎と初めて出会うがお互いの距離感がうまく取れなくて…」
という設定で面白おかしいシーンに仕上がっているとのことでしたが、
確かに、万太郎と里中先生の興奮っぷりと、クールな孝光の態度の対比が面白かったですね。
孝光が怒って出て行ってしまったときに話していた「トガクシソウ」の話。
こちらは史実でもあった出来事です。
「トガクシソウ」といえば、万太郎のマルバマンネングサが新種と認められた際に、田邊教授の送った「トガクシソウ」も新種として認められたようで、
「私のトガクシソウが…!」と田邊教授がおっしゃっていましたよね。それが伏線になっていたのですね。
今後の展開が気になるところです。
また一方で、田邊教授がシダについて語るシーンがありました。
「地上の植物の始祖にして、永遠」
シダの魅力を語る田邊教授はロマンティストでとても魅力的でしたね。
ほとんどのらんまんの登場人物にいえることですが、人間はやはり一面性ではないことが表現されており、それがこのドラマの素晴らしいところだなと感じます。
こちらもCHECK