2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第90話(第18週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第18週のテーマは「ヒメスミレ」です。
らんまん第90話のあらすじとネタバレ
高知・佐川で、峰屋が暖簾を下ろす一方で、東京の槙野家でも悲しい出来事が起きていました。
もうすぐ2歳になるという園子が、麻疹にかかってしまい、熱が出てからたった3日で突然の死を迎えたのです。
春、ヒメスミレが咲くころ、悲しみに暮れる万太郎と寿恵子のところに、寿恵子の母・まつがやってきました。
分家との別れ
高知・佐川では、峰屋は多額の税金を払わなければならず、竹雄は借金をして回っていました。
分家の面々が峰屋にやってきます。
竹雄と綾は深々と頭を下げ、借金返済の助力を願いますが、伸治は無理だと言います。
とても分家の力では太刀打ちできないと断りました。
何があるかわからないこの時代に、本家・分家ともに崩れるより、それぞれが生き延びた方が良いと考えたのです。
峰屋の屋敷を土地を売って借金を返済することになり、槙野家の墓は分家が守ることとなりました。
「綾、おまんは、この峰屋を、殿様の酒蔵・峰屋のままで幕を引いた。ばあ様もご先祖も、さぞ喜んじゅうじゃろう」
豊治は涙ながらに労いの言葉をかけるのでした。
園子の花
東京では寿恵子が涙に暮れていました。万太郎も言葉がありません。
まつは、タケノコを洗いながら、おなかの子どもまで死なせるわけにはいかないと、りんとタケノコご飯を作ります。
長屋のみんなで普段と同じようにご飯を囲みながら、寿恵子は握り飯を少し口にしました。
万太郎は、部屋にこもり、ヒメスミレの花の絵を何枚も何枚も描きました。
「園ちゃんの花じゃ」
そう言って、その絵を燃やし天国へと送るのでした。
第91話に続く。
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らんまん第90話の感想
なんとも言えないつらい展開ですね。
峰屋が倒産する上に、万太郎と寿恵子の愛娘・園子が他界するという...。
史実でも牧野富太郎氏の長女・園子さんは幼くして亡くなられていますので、そんな予感もなかったわけではありません。
しかし、ここも史実通りということで、シビアでリアリティの感じられる脚本です。
史実では、園子さんが亡くなったとき、牧野富太郎氏は実家・岸屋の家財整理のため長期帰省をしていました。
そこに、突然の園子の知らせがきて、急いで東京に戻ってお葬式をしたそうです。
さて、らんまんに話を戻しますが、
研究の場を失い、実家の後ろ盾も失い、最愛の娘も失う。
万太郎と寿恵子は悲しみの淵に沈みます。
第17週83話で、池のほとりで無邪気に植物採集をする万太郎をみた福治が、
「良いことが続くとこわくなるんだ」
と言っていましたが、この立て続けに起こる悲しい出来事の伏線になっていたのかもしれませんね。
ただ、峰屋の倒産に関しては、分家の豊治たちが、綾と竹雄を労い優しい言葉をかけてくれましたね。それがとても救いとなりました。
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