2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第92話(第19週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第19週のテーマは「ヤッコソウ」です。
らんまん第92話のあらすじとネタバレ
悲しみに暮れていた寿恵子でしたが、徐々に元気を取り戻し、6月に女の子を出産します。
万太郎は、長寿を願い「千歳」と名付けます。
そして、ひと月後、まつも文太の元へと帰っていきました。
新たな気持ちで
そんな中、ロシアのマキシモヴィッチ博士が亡くなったとの知らせが届きます。
夫人からの手紙には、万太郎が来ることを心から楽しみにしていたと記述が。
そして、博士の無記名の標本ラベルも同封されていました。
万太郎は、大学に寄贈する標本500点にそのラベルを付け、「MAKINO Collection」として恥ずかしくないものにすると決意を固めます。
寿恵子も、「また一から始めればよい」と、気持ちを新たにするのでした。
再会
そんなある日、竹雄と綾が佐川から万太郎を訪ねてきます。
竹雄と綾はお悔やみを述べ、万太郎に峰屋のことを詫びました。
「私のせいじゃ。私が、新しい酒を造ったき。… 峰屋はのれんを下ろしました。」
竹雄は税金のこと、峰屋の土地と屋敷を売ることなどを万太郎に報告。
綾と竹雄はあらためて頭を下げ、謝罪します。
「わしが、わしが…。」
万太郎は、何もできなかった自分を責めました。
夜、万太郎と竹雄はふたりで語り合います。
そして、むかし3人でそれぞれ自分の道を進もうと約束をしたことを思い出すのでした。
第93話に続く。
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らんまん第92話の解説と感想
ロシアのマキシモヴィッチ博士の他界という、ショッキングな出来事が続きますね。
マキシモヴィッチ博士は、万太郎のことを高く評価していたので、ロシアに行って研究を続けるという希望も失われた万太郎の落胆ぶりは想像に難くありません。
実際に牧野富太郎氏もロシアに行くことを計画していました。神田駿河台の主教ニコライ氏に仲介をお願いし、手紙を送ってもらいます。
その手紙の内容は、
牧野の紹介と植物の研究のためにマキシモヴィッチのところへ行きたい、生活費のために植物採集と植物園での職を与えてほしい
引用:高知新聞
というものでした。
牧野富太郎自叙伝にもロシア行きのエピソードが記されています。
しばらくすると、返事が来たが、それによると、私からの依頼が行った時、マキシモヴィッチは流行性感冒に侵されて病床にあった。私の行く事を大変喜んでいたが、不幸にして間もなく死んでしまったということで、奥さんか娘さんかからの返事だったのである。それで私のロシア行きも立消えとなってしまった。
引用:牧野富太郎自叙伝
もし、マキシモヴィッチ博士が急死せずに、そのままロシアで研究をしていたら、どんな未来になっていたのでしょうか?
ロシアで、もっとすごい成果を残したか、やはり日本のフローラを完成させに戻ってきたかも、など想像が膨らみます。
さて、らんまんに話を戻しますね。
ロシア行きの望みがなくなった万太郎ですが、気持ちを切り替えて、標本づくりに力を入れることになります。
標本の寄贈など、もともとは万太郎のものですし、田邊教授の命令など無視しようとすればできたかもしれません。
それでも、「MAKINO Collection」として恥ずかしくないものにすると、学者としての足跡を残そうとする万太郎の心意気はあっぱれだと思います。
そんなところに、綾と竹雄の上京。
彼らも未来に不安を抱えているとはいえ、久々の3人の図はうれしかったですね。
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