2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第94話(第19週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第19週のテーマは「ヤッコソウ」です。
らんまん第94話のあらすじとネタバレ
寿恵子が質屋で耳にした新聞小説とは、大学の教授で女学校の校長も務めている田口という男が、里江という女子生徒に手を出すという内容の小説でした。
まるで田邊教授と聡子を思わせる登場人物の名前や内容なので、寿恵子は聡子のことを心配します。
千歳を連れたまま、急いで田邊邸に向かう寿恵子。
着くとそこには、小説を鵜吞みにした野次馬たちが、ひどい言葉を放ちながら石を投げつけていました。
私の友達
聡子は会いに来てくれた寿恵子を見て感謝し、涙ぐみます。
寿恵子は怖がる聡子の子供たちを笑顔で元気づけました。
そんな中、帰宅した田邊教授が寿恵子に気づくと、万太郎のために聡子に取り入ろうとしていると、見下した言い方をしました。
「あなたも身の振り方を考えた方がいい」
しかし、寿恵子は毅然と対応します。
「あなた様に腹が立っても、聡子さんへの気持ちは変わりませんから」
そして聡子も、
「お寿恵さんは、私のお友達です…!」
と初めて田邊に口答えをしたのでした。
虎鉄との出会い
一方の万太郎は高知の山で植物採集の真っただ中。
ある日、山奥で虎鉄という少年と出会います。
そして彼の案内で珍しい植物を発見するのでした。
第95話に続く。
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らんまん第94話のあらすじ解説
万太郎を大学から追い出した田邊教授。
第87話では多くのものを持っていると言っていましたが、そんな田邊教授の周りも騒がしくなってきます。
女学校の校長に就任した田邊教授ですが、自身と妻のことを揶揄する、いかがわしい内容の小説が出版され、世間の非難を浴びるという内容ですね。
こちらは、史実に基づいたストーリー。
実際に、田邊教授のモデルとなっている矢田部良吉氏と、その妻・順さんをイメージさせる小説「濁世」が明治時代に出版され、物議を醸しました。
当時、矢田部氏は、女子教育の運動を精力的に行っていました。しかしその西洋主義的な考えは、周囲からあまり支持を得られなかったようです。
矢田部良吉氏の私生活を揶揄すると同時に、女学校、女子教育の腐敗を糾弾するスキャンダル小説「濁世」が新聞に掲載され、矢田部夫妻は世間の標的の的になりました。
矢田部氏は、小説の連載に激怒し新聞社を訴え、謝罪文も出させたそうです。
らんまんでも、史実に沿って描かれていたように思います。
寿恵子と聡子の交流はおそらくオリジナルの設定だとは思いますが、寿恵子のぴしゃっとした物言いは気持ち良かったですね。
そして、そんな寿恵子に勇気をもらったのか、聡子がまっすぐ田邊教授に自分の意見を言うところも見応えがありました。
聡子と田邊教授の関係性が変わってきているのでしょうか?
また、らんまん第94話の終盤には新キャラクター「虎鉄」も登場しましたね。
寺田心くん演じる少年ですが、万太郎とどう関わっていくのか、今後が楽しみですね。
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