2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第102話(第21週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第21週のテーマは「ノジギク」です。
らんまん第102話のあらすじとネタバレ
寿恵子が持ち帰った新聞で、田邊の死を知った万太郎はショックを受けます。
波多野も万太郎のところへ来て、田邊の死にについて話し合います。
本当に事故で亡くなったのか…?
しかし、万太郎は呟きました。
「田邊教授はそんなお方じゃない…。」
遺言
槙野家に田邊の妻・聡子が訪ねてきます。
田邊が生前、聡子に託していた伝言を伝えに来たのです。
「私の蔵書は槙野に譲る 私の植物学は終わったーこの先はMr,Makinoに…。」
万太郎は戸惑いましたが、田邊の心に残っているのは万太郎だったという言葉を聴き、聡子の申し出を謹んで受けることにしました。
そして、おなかの大きくなった聡子は、田邊が残した子どもたちとともに、これからも田邊邸で生きていくと明るく笑うのでした。
恩人の志を継いで
万太郎は、植物学を日本に広めるという田邊の志をあらためて継いでいきたいと考えます。
「植物学の種をひとつひとつ芽吹かせていく。それが今のわしにできることじゃ」
寿恵子は厳しい家計の心配もありましたが、いつものように万太郎の背中を押しました。
第103話に続く。
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らんまん第102話のあらすじ解説と感想
らんまん第102話は、涙の回となりましたね。
田邊の妻・聡子が田邊の遺言を伝えにくるという展開。
聡子は、自分に子ができないことを気にしていましたが、お腹に赤ちゃんがいたのですね。
田邊は大学を去ったけれども、もしかしたら、気分的にはいろいろなしがらみから解放され、聡子とともにリラックスした日々を過ごされていたのかもしれません。
そんな幸せの中で、田邊は万太郎のことを気にかけていたのでしょう。
蔵書を譲るという田邊の遺言は、万太郎に対する贖罪の気持ちからきたのかもしれませんし、純粋に万太郎と自分の夢を共有したいとの気持ちからかもしれません。
史実では、矢田部良吉氏が牧野富太郎氏に対する遺言を残したという事実はないようですので、この部分はらんまんオリジナルの展開なのでしょう。
牧野富太郎氏は、自叙伝にて矢田部良吉氏の死をそのまま事実として述べるにとどめています。
矢田部先生は罷職後も植物志を続けねばいかんといい、教室に出てきて『日本植物図解』を三冊出版されたが、後は出なかった。また先生歿後『日本植物編』が一冊出版された。矢田部先生は、大学を退かれて後、高等師範学校の校長になり、鎌倉で水泳中溺死し非業の最期を遂げられた。
引用:牧野富太郎自叙伝
実際は、ふたりの間には、らんまんよりも激しい確執があったのかもしれません。
しかしそれでも、らんまんでのようなふたりの絆が、見えないところであったならと期待してしまいますね。
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