2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第113話(第23週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第23週のテーマは「ヤマモモ」です。
らんまん第113話のあらすじとネタバレ
東京大学植物学教室では、野宮が辞表を提出し、大学を去ることを決めます。
万太郎は野宮に
「どうして?去るべきお人ではない」
と止めますが、野宮の決心は揺らぎません。
田邊教授が去るときに一緒に辞めるべきだったという野宮。
波多野に引き抜かれたことで未練ができてしまったと。
ちょうど、そこにやってきた波多野に礼を言います。
「ここまで連れてきてくれて、ありがとう。」
そして、野宮は万太郎にも感謝の気持ちを伝えました。
「君は知らないでしょうが、俺が奮起できたのは、君のおかげなんですよ。」
野宮が長屋を訪れて
野宮は東京を去る前に、万太郎が住む長屋を訪れました。
それは、野宮たっての願い。
石版印刷機や万太郎の標本部屋をずっと見たかったというのです。
野宮はそこで、生まれたばかりの千鶴を含む槙野家の肖像画を描くのでした。
新しい印刷機
絵を描きながら、野宮は西洋絵画の研究会に挨拶に行ったときのことを話しました。
そこで、西洋では石版印刷に代わる新しい印刷機が開発されたという話を聞いたそうです。
新しい印刷機では、石ではなく、軽いアルミニウムを使い、しかも曲げることができるので、大量の印刷が速いスピードで可能になるとのこと。
その話に寿恵子が飛びつきました。
「野宮さん、その印刷機どこに?」
新しい商い
その夜、寿恵子は万太郎の図鑑づくりの夢を叶えるために新しい印刷機が欲しいと言い、商いを始めたいと申し出ます。
万太郎は、新しい冒険に出る寿恵子を応援することに。
数日後、万太郎と虎鉄は東北地方に植物採集に出かけ、
寿恵子は、叔母のみえから以前勧められた町・渋谷へと向かいます。
第114話に続く。
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らんまん第113話のあらすじ解説と感想
野宮さん、大学を去ることになり、さらに東京も去ってしまうのですね。
イチョウの精子の発見という、日本の植物学の輝かしい貢献を果たしたというのに、大学を去るというのは、ちょっと謎ですね。
歴史をたどってみると、野宮さんのモデルと想定される平瀬作五郎氏もイチョウの精子の発見を成し遂げた翌年に植物学教室を辞職し、彦根中学校(滋賀県)の教員となっています。
はっきりとした理由は明らかになっていないようです。
しかし、一画工に過ぎない人物が世界的な業績を挙げたことを快く思わない人たちもいて、研究者間で平瀬氏の研究成果の扱いをめぐって、言い争いが起きたとのこと。
平瀬作五郎氏は、自分の研究が要因となった対立が激しくなるのを避けるために、みずから身を引いたのかもしれません。
画工・野宮朔太郎のモデルは平瀬作五郎!大学退職の理由やその後は?
らんまん第113話で描かれた、野宮さんと波多野くんの別れのシーンには涙が出てしまいました。
波多野くんに「ときには目を休めて」という野宮さんらしい、やさしい言葉。
「手紙を書きます!」という波多野くん。
気持ちの良い人の退場はとにかく寂しいばかりですね。
さて、寿恵子は竹雄・綾夫妻の奮闘に触発されたのか、自らも冒険を始めることになります。
当時は、まだ茶畑や田んぼだらけの田舎だった渋谷。
今では考えられませんね。
どんな寿恵子の冒険が始まるのか、楽しみです。
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