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らんまん第120話のあらすじとネタバレ感想「先を照らす約束」

2023-09-04

2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。

この記事では、「らんまん」第120話(第24週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。

第24週のテーマは「ツチトリモチ」です。

 

らんまん第120話のあらすじとネタバレ

早川逸馬が万太郎に紹介した永守徹は資産家の青年。

永守は、万太郎の図鑑の出版や標本の保存に投資をしたいと申し出たのです。

 

先を照らす約束

永守は、叔父の意志を受け継ぎ、日本を西洋に引けを取らない文明国にしたいという思いを持っていました。

標本の散逸を防ぎ、海外への流出を防ぎたいというのです。

 

願ってもみない、しかし少し早急過ぎる申し出に万太郎は戸惑います。

聞くと、永守は陸軍の兵として戦争に出るとのこと。悔いのないように、叔父の思いを形にしたいとの思いからでした。

 

そこで万太郎は、永守の帰りを待ちながら、標本を守り抜き図鑑発刊の準備を進めると答えます。

「私は待ちます。あなた様のお申し出、本当に勇気づけられました。どうか、よろしゅうお願いいたします。」

 

再出発

万太郎は熊野へ植物採集に行きました。

 

夏から秋へと季節が変わる頃、万太郎は熊野から戻り、竹雄と綾は、沼津の酒蔵を買い取って藤丸と移ることにしたのです。

 

波多野と藤丸は、互いに別れを告げます。

波多野は藤丸に、うさぎの手ぬぐいを渡しました。

 

そして、万太郎、寿恵子、竹雄、綾は互いに手を取り合い、再び約束を交わしました。

「お互いに体に気を付けて、がんばらんとのう。」

 

旅立つ前に長屋を訪れた竹雄は、標本の山を眺めながら言います。

「ここまでよう歩いてきたのう」

 

万太郎は、熊野で採集したツチトリモチを竹雄に見せ、決意を語ります。

神社合祀令で喪われてしまう植物について詳細をまとめ大学に提出するというのです。

 

それは万太郎が大学を去ることを意味していました。

竹雄はあきれながらも、いつものように万太郎の背中を押すのでした。

 

第121話に続く。

 

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らんまん第120話のあらすじ解説

それぞれの決意と旅立ちが描かれた、らんまん第120話。

万太郎は、自分の信念に従って、大学を去る決意をしましたね。

 

東京で再会できた竹雄、綾、さらに藤丸までも沼津へ行ってしまうのは寂しいですが、それぞれの夢のために、明るい未来が造られる、そんな気がします。

 

さて、万太郎に援助を申し出た永守徹の実在モデルは、池長孟さん。

教育者、美術品収集家でもありました。

 

南蛮美術品を集め、昭和15年に池長美術館を開設。

約4500点の収集品と美術館(のちの神戸市立南蛮美術館)を神戸市に寄贈しました。

 

また牧野富太郎氏の研究を援助したことでも有名ですね。

生活に困窮していた牧野富太郎氏は、これまで収集した植物標本10万点を海外の研究所に売る決断に迫られていました。

そんなときに、救いの手を差し伸べてくれたのが池長孟さん。

 

3万円で牧野富太郎氏の標本を買い取り、改めて富太郎氏に寄贈しようと申し出たのです。

牧野富太郎氏は、この申し出を固辞します。そして、池長植物研究所に標本が所蔵されることになりました。

 

池長孟氏は、その後も牧野富太郎氏の研究費を援助しましたが、後に諸々の事情でふたりの関係は破綻。

らんまんではそこまで描かれないと思いますが、池長氏が牧野富太郎氏が研究を続けられた恩人であることは間違いないでしょう。

 

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