2023年10月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」。
この記事では、「ブギウギ」第15話(第3週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第3週のテーマは「桃色争議や!」です。
ブギウギ第15話のあらすじとネタバレ
大和礼子は舞台のボイコット、すなわちストライキの提案をしました。
ストライキの決意
「この戦いはね、今ここで活動している私たちのためだけじゃない。ずっと下の子たち、これから梅丸に入って来ようとする子たちのための戦いでもあるの。だから絶対に引けない」
しかし、橘や股野は反対の立場を取りました。
「あんた、よう言うてるやろ。お客様に現実を見せるなって。ストライキは最悪の現実や」
迷いと決意の間で
スズ子は大和の考えに同意しているように見えましたが、自分の中の迷いを解消できずにいました。
母・ツヤはスズ子に伝えます。
「お母ちゃんはあんたが決めたことやったらどっちでもええ。どっちにしたかてえらい後悔するかもしれへん。傷つくことになるかもしれへん。せやけどな、これだけは約束や。絶対辞めたらあかんで。ここで辞めるのはお母ちゃん、許さへん」
決裂
スズ子は大和に、大熊社長との話し合いに、自分も参加させてほしいと頼みます。
ふたりが社長室に着くと、すでに橘アオイが来ていました。
「礼子がおれへんかったら、梅丸もここまで来れへんかったはずです!」
礼子は会社と刺し違えるつもりだという橘アオイの主張に、大熊社長は冷たく応じます。
「さっさと出ていけ言うとけ」
スズ子は我慢できなくなり、部屋に入っていきます。
勇気を振り絞り、自分の考えを社長に伝え、礼子も同調し、ストライキを決行する覚悟を伝えました。
それでも、大熊社長の態度は変わりませんでした。
「勝手にせい!」
一礼し、部屋を出ていく礼子とスズ子の前に、橘アオイが立ちふさがりました。
「あかん!絶対に行かせん!ウチは、あんたのこと…!」
礼子は橘アオイを抱きしめ、「ありがとう」と伝え、出て行きました。
スズ子も後を追います。
部屋に残された橘アオイは床に泣き、林もこぶしをふるわせて泣いていました。
こうして、スズ子たちはストライキに入り、山寺に籠ることになります…。
ブギウギ第16話に続く。
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ブギウギ第15話のあらすじ解説
とうとう、ストライキへと発展した今回の騒動。
桃色争議は史実に基づいたエピソードなので、簡単に「1933年に起きた桃色争議」の概要を予習しておきましょう。
桃色争議
桃色争議は、1933年(昭和8年)に松竹少女歌劇部(後の松竹歌劇団)および松竹楽劇部(後のOSK日本歌劇団)で発生した労働争議を指します。
この争議は、中心人物である水の江瀧子の愛称「ターキー」にちなんで「ターキー・ストライキ」とも呼ばれました。
1932年、松竹は浅草での映画活弁士や楽士の首切り闘争で勝利を収めます。
翌1933年には、松竹は少女歌劇部に対して一部楽士の解雇と全員の賃金削減を通告。
これに対し、6月14日に少女部員が「絶対反対」の意思を表明し、トップスターの水の江瀧子を争議委員長に任命。翌日、少女部員230名は湯河原温泉郷の大旅館に立てこもりました。
大阪では、松竹楽劇部が待遇改善要求を拒否され、緊張状態に。
楽劇部員は飛鳥明子を争議団長に選び、6月28日に部員70余名が高野山に立てこもりました。
ブギウギ第15話の感想
なんともつらい第15話でしたね。
それぞれの主張も、それぞれが正しい。
スズ子がどうしたらよいのか分からなくなるのも当然でしょう。
しかし礼子の決心は揺るぎませんでしたね。
ストライキの結果、どうなるか彼女は覚悟していた、それでも梅丸の未来を選択したのです。
そして、橘アオイの苦悩もひしひしと伝わりました。
最後、声をあげて泣くシーンは胸が痛かったですね。
⇒ ブギウギ第16話
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