2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第100話(第20週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第20週のテーマは「キレンゲショウマ」です。
らんまん第100話のあらすじとネタバレ
新種かもしれない黄色い花の植物の研究に取り組み始めた、田邊教授と万太郎。
ふたりは、その花がレンゲショウマに似ていることから、仮の名として「キレンゲショウマ」と呼ぶことに。
田邊教授の宣言
田邊は、西洋の植物学者たちに宣言しました。
「今後は、欧米の学者に頼らず日本人自らが学名を与え発表する」
それは、日本の植物学史上に残る宣言でした。
キレンゲショウマの果実
キレンゲショウマが新種かどうか見極めるためには、果実の標本が必要でした。
万太郎は、なかなか植物採集に出られませんでしたが、一方の田邊教授は、案内人に連絡をとり、果実の標本を手に入れることに成功。
そして、結論にたどり着きます。
「このキレンゲショウマは、新属新種である!」
田邊教授は、自分の名を入れた学名を付け、ついに日本植物学雑誌に発表したのでした。
その論文を読んだ万太郎は、心から祝福しました。
「…教授。おめでとうございます」
海が見たい
あらためて、妻の聡子にお礼を告げる田邊教授。
聡子に誕生日プレゼントは何が良いかと尋ねたところ、聡子は「海を見に行きたい」と家族旅行をリクエスト。
田邊教授も賛成します。
しかしそんな折、田邊は大学から非職を命じられ、大学を追放されます。
そして、植物学教室の教授にはドイツから帰国した徳永が就任しました。
やがて正式に免官となった田邊は、二度と植物学の世界に戻ることはありませんでした…。
第101話に続く。
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らんまん第100話のあらすじ解説と感想
らんまん第100話は、ついに田邊教授が偉業をなしとげましたね。
万太郎と並行するかたちで研究を続けていた田邊教授は、果実の標本を手に入れ、見事、キレンゲショウマが新属新種であることを発表したのです。
聡子夫人と二人三脚の研究と努力が実を結んだという美しい結末でした。
さて、史実での矢田部教授によるキレンゲショウマ発見の経緯は、第20週「キレンゲショウマ」のあらすじでもご紹介しました。
キレンゲショウマは、一種で一つの属を構成する、特異な植物。
1888(明治21年)年8月9日に愛媛県石鎚山で矢田部教授自身が採集した花期の標本と、同じ産地で1890(明治23年)年10月に吉永虎馬氏が採集した果実期の標本に基づいて記載されました。
しかし、「土佐の博物誌」によると、
吉永虎馬氏が初めて発見した石鎚山の地点には矢田部博士一行は誰も行かなかった。
にもかかわらず、学会には矢田部教授自らが石鎚山の標高5000フィート以上の疎林でこの植物を初めて発見と報告したのだと、吉永虎馬氏の論文にまとめられています。
すなわち、矢田部教授があたかも自分が最初に発見したかのように報告されたという説ですね。
もしかしたら。矢田部博士は、発見の経緯をちょっとごまかしたのかも…?
史実ではちょっと疑惑が残るキレンゲショウマに関するエピソードですが、ここでは朝ドラらんまんでの結末が真実だと信じたいですね。
しかし、らんまんではやり遂げた田邊教授は非職となってしまいます。
これも史実に基づいているので受け入れるしかないのですが、やはり田邊教授のこれきりの退場は悲しいばかりです。
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