2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第83話(第17週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第17週のテーマは「ムジナモ」です。
らんまん第83話のあらすじとネタバレ
大きな池を見つけて楽しそうに植物採集をする万太郎。
そんな万太郎を見ながら、福治は、ゆうに自分の胸の内を明かします。
「万ちゃんは、恐ろしくならないのかねぇ?」
福治の望み
福治は、楽しいことが続き過ぎると、良くないことも起きる気がして怖くなると話します。
しかし、ゆうは、万太郎が長屋に来て、住人達はよく笑うようになったと答えました。
「楽しい」は、もう特別なことじゃなくなった。だから、楽しむこと怖がらなくていいのよ
福治はそれを聞いて、ならば自分も望んでよいのかと問います。
娘の小春が無事に育つことだけを願ってきたが、それだけではなくうんと幸せにしたいと力強く語ります。
そして、ゆうも自分の子どもの幸せだけは、離れていても願いたいと答えました。
ふたりは笑顔になります。
不思議な水草
福治とゆうが話し込んでいると、倉木の肩に乗って柳の実を採っていた万太郎が、バランスを崩し池に落ちてしまいました。
そのとき、万太郎は偶然にも不思議な水生生物を発見します。
互いに励みたい
一方の田邊教授は、大学で万太郎を高く評価する海外からの手紙を読んでいました。
そこに、画工の野宮が植物画を持ってきます。
顕微鏡を使うことを学んだ野宮の植物画は変化しており、田邊はうなずきました。
そんな田邊に野宮は懇願します。
「植物画家として、槙野さんを雇っていただけませんか?」
田邊は、もう断られたと答え、拒否しますが、それでも野宮は引き下がりません。
野宮は、万太郎が自分よりも優れており、この変わりつつある植物学教室には万太郎が必要だと主張するのです。
「どうか、教授の温情で槙野さんにもう一度声をかけてやってくれませんか?今度は植物画家として。」
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らんまん第83話の感想
万太郎、ついに見つけましたね!
「倉木さんの肩に乗って柳の実を採っていた万太郎」…!
おふたりは本当にすっかり仲良くなって。
予告文だけで笑ってしまいました。
さて、牧野富太郎さんがムジナモを発見したいきさつをおさらいしておきたいと思います。
明治23年(1890年)5月11日、ヤナギの実を採集をするために、牧野富太郎氏は、小岩村伊与田(現東京都江戸川区北小岩四丁目先)に出かけていました。
池の水面を見たところ、偶然ムジナモを発見したそうです。
東京大学理学部にムジナモを持っていくと、それは、イシモチソウ科(今ではモウセンゴケ科)の食虫植物で世界的に見て例が少ないとのこと。
そして、日本で初めて発見されたことが判明したのです。
牧野富太郎博士は「ムジナモ」という和名を名付け、その翌年、花が咲いていると学友の知らせを受け、すぐに同じ場所に行き採集することができました。
再び、らんまんに話を戻しましょう。
福治とゆうの語らい、そして野宮と田邊教授の対峙が印象的でした。
万太郎が長屋に来たことで、住人達の人生観も変わり始めていますね。
ただ、生きることだけではなく、幸せになりたい、誰かを幸せにしたいという望みが生まれ、そこに生きがいを感じられるようになったのかも。
本当に、万太郎ともども、みんなの幸せがずっと続くとよいのですが…。
そして、野宮の田邊教授への願い。
野宮は田邊教授の思いも、万太郎の置かれている立場も第三者として、客観的に把握しており、自分の立場を危うくしてまでも、植物学教室の発展を願っている。
そんな姿勢に心打たれました。
田邊教授の考えは変わるのでしょうか?
明日からの展開も目が離せませんね。
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