2023年4月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
この記事では、「らんまん」第84話(第17週)のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第17週のテーマは「ムジナモ」です。
らんまん第84話のあらすじとネタバレ
万太郎が偶然見つけた珍しい水草を植物学教室に持っていきます。
徳永や大窪たちも加わり、みんなでその不思議な植物を興味津々で見ていると、田邊教授がやってきました。
水草の正体
田邊教授は、その植物に目を留めました。そして、心当たりがあると呟きます。
田邊教授は、書物を持ってこさせ、イシモチソウ科に属するアンドロヴァンダ・ベンクローザという植物であることを指摘しました。
「この水生植物は、日本でまだ発見されたことのない食虫植物だ」
新種ではありませんが、かのダーウィンを魅了するほどの珍しい植物だったのです。
「Mr.Makino, 論文を書け」
そして、植物画をつけて発表すれば、世界中が驚く発見となるだろうと万太郎の背中を押したのでした。
開花
田邊にお礼を伝えた万太郎。徳永助教授も、田邊教授への感謝を忘れるなと念を押します。
田邊教授に認められたい一心の万太郎は、珍しい水草をムジナモと呼び、夢中になって研究を始めました。
万太郎は研究を進める一方で、日本植物志図譜第3集も発刊。
そんな中、徳永助教授が田邊教授の部屋を訪れます。
徳永助教授は、ドイツに留学したいという旨を田邊教授に伝えました。
「遅すぎるぐらいだ、さっさと行っておいで」
田邊教授は賛成し、徳永を快く送り出したのでした。
そんなある日、万太郎はムジナモのある変化に気づきます。
なんと、ムジナモが花を咲かせていたのでした。
興奮する万太郎たち。
世界でも開花は発表されていないことを知る徳永助教授や田邊教授も驚きます。
「槙野は咲かない花さえも咲かせてみせた…!」
田邊教授はそう言って、万太郎を見つめていました。
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らんまん第84話のあらすじ考察
日本発のムジナモを発見した万太郎。
大学に持っていき、田邊教授からその植物の正体を教わることになります。
この辺はほぼ史実どおりですね。
牧野富太郎氏が持ってきた植物をつぶさに観察した矢田部教授は、持ち出してきた洋書をチェックしながら、
「イシモチソウ科に属するアンドロヴァンダ・ベンクローザという学名の植物で、ダーウィンなどによって研究された世界でも稀少な食虫植物ではないか」
と助言しました。
当時、この植物は、ヨーロッパとインドとオーストラリアの一部にのみ棲息が知られており、牧野富太郎氏の発見は世界で4番目のことだったのです。
らんまんに話を戻しますが、
それにしても、万太郎は、本当に次から次へと新種を発見しますね。
田邊教授がプラントハンターとして手元に置きたいと考えるのも、もっともです。
万太郎は、そのころ、日本植物志図譜を出版している最中で、植物学者として認められるようになっていました。
しかし、やはり純粋に一番認めてほしかったのは、田邊教授かもしれませんね。
そのために、ムジナモの研究に心血を注ぐことになるのでしょう。
そして、田邊教授の万太郎に対する「世界に向けて報告をするように」という命令も、純粋に植物学者として、大学教授としての指示だったはず。
万太郎への指示も、徳永助教授の留学への送り出しの言葉も、ちょっと不器用な田邊教授らしい言い方で逆に愛おしくなってしまいます。
昨日、画工の野宮に言われたことも、田邊教授の心の中にあったのでしょう。
少しずつ万太郎と田邊教授の距離が縮まるようで、期待したいのですが…。
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