2023年度後期の朝ドラ「ブギウギ」。
この記事では朝ドラ「ブギウギ」第9週のあらすじ内容をまとめています。
第9週のテーマは「カカシみたいなワテ」です。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
ブギウギ第9週のネタバレとあらすじ
ブギウギ第8週はとてもスズ子と花田家にとって、とても悲しい出来事がありましたね。
梅吉は上京し、スズ子と一緒に暮らすことになりますが…。
悲しみの中で
昭和15年の夏、スズ子と梅吉が一緒に暮らし始めてから一年が経ちました。
部屋にはツヤの位牌が静かに佇み、六郎の亀も一緒にいます。
梅吉はツヤを失った悲しみから立ち直れずに、毎日のように伝蔵の屋台で酔い潰れています。
スズ子もそんな梅吉に困り果てていました。
制約された舞台
日中戦争が始まって3年。
梅丸楽劇団の舞台は警察の監視下に置かれ、華やかな演出はすべて禁止されました。
スズ子の自由奔放な歌い方も「軽薄」と批判され、限られたスペースでのパフォーマンスが強いられてことに…。
スズ子も善一もこの状況に不満を抱えていましたが、公演の中止を恐れて従うしかありませんでした。
ある日、スズ子は公演中に警察に連行されてしまいます。
派手な化粧も禁じられたスズ子は、謝罪して帰ろうとしたとき、りつ子の怒りの声が聞こえてきました。
「冗談じゃねえ!あたしはお客さんに夢を見せる歌手だ。着飾って何が悪い!」
心の葛藤
梅丸楽劇団の公演にりつ子が訪れました。
スズ子が警察の指示通りに控えめに歌うのを見たりつ子は、公演後に
「今日のあなたはつまらない」
と、ひとこと。
「ワテかてもっと自由に、もっと楽しい歌いたいわ!」
「なら、そうすればいいじゃない」
とりつ子は挑発しました。
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弟子
その日、弟子入りを志願する小林小夜がスズ子のもとに現れます。
行くあてがないという小夜を下宿に居させることにしました。
翌日、スズ子は梅吉が酒を飲まないよう小夜に頼み、家を出ましたが、帰宅すると小夜と梅吉が酒を飲んで騒いでいました。
梅吉は小夜を六郎の嫁にしようとしていましたが、スズ子は小夜を追い出し、梅吉に対して怒りをぶつけました。
「お父ちゃんはとことん情けない!格好悪い!ほんまの役立たずや!」
梅吉とスズ子は大喧嘩になり、翌日からは口を利かなくなりました。
再生への軌跡
梅丸楽劇団の客足は減少し続け、ついに解散が発表されました。
スズ子は落胆し、さらにその日、梅吉は警察に連行されてしまいます。
伝蔵の店での酔っ払いとのけんかが原因でしたが、梅吉はその理由を語ろうとはしませんでした。
歌う場所を失ったスズ子は、りつ子の公演を観に行きます。
りつ子の「別れのブルース」に心を打たれたスズ子は、公演後に感動を伝えると、りつ子から厳しい言葉を受けます。
「こっちは楽団抱えてんのよ? それだけ稼ごうと思ったら半端な歌は歌えない。 雇われのあなたとは覚悟が違うわ」
帰り道、伝蔵の店で梅吉が酔いつぶれているのを見つけたスズ子は、伝蔵に先日の件を謝罪します。
伝蔵は梅吉がけんかをした理由を明かし、それはスズ子の歌を侮辱する男たちに反応したからでした。
目を覚ました梅吉とスズ子は、ツヤの思い出を語り合います。
「あなたの歌が好きだった。あなたの歌、聴かせてくれ!」
と梅吉は言い、
「…ワテ歌うわ」
とスズ子は決意を新たにするのでした。
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ブギウギ第9週のあらすじ解説
父・梅吉との同居生活、そして、変わりゆく環境に苦しむスズ子の姿が展開されるブギウギ第9週。
8週の展開もつらいものでしたが、梅吉もなかなか立ち直れずにいるようですね。
ここでは、日中戦争がはじまったころの笠置シヅ子さんの状況、史実についてご紹介したいと思います。
1937年に始まった日中戦争が泥沼化していく中で、笠置シヅ子さんは、ジャズという「適性音楽」を歌う歌手の代表格とみなされて、警察に呼び出されたことがありました。
大きな声と派手な動きが目立ったとのことで、シヅ子さんは、直立不動で歌うことを強いられたそうです。
他にも、松竹少女歌劇のスターで男装の麗人と謳われた水の江瀧子さんなんかも、「婦徳を汚す」として男装禁令となり、泣く泣く女役に転じたとか…。
服部良一氏との出会いでようやく歌手としての道が開けたというのに、たった3年でSGD松竹楽劇団が閉鎖となってしまい、精神的にもつらいものがあったと思います。
朝ドラブギウギでも梅丸楽劇団は閉鎖に追い込まれます。
果たして、スズ子がそれでも歌うと決意したその先には…?
第10週も楽しみです。
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